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乾燥の季節はウイルスの増殖にご用心!
秋が深まり、寒さが本格的になると
聞こえてくるのがインフルエンザ流行のニュースですね。
今日はインフルエンザウイルスに関わる話題をご紹介します。
●低温・低湿度で長く生存するウイルス
インフルエンザは「インフルエンザウイルス」という病原体によって引き起こされる感染症です。
この病原体に感染すると、発熱や頭痛などの症状が現れることがあります。
もともとウイルスは電子顕微鏡でしか見えないほど小さな存在で、単独では長時間生存できませんが、
人などの生物に感染することで増殖を繰り返します。
ただし、短時間であれば単独での生存も可能で、
その生存に大きく影響を与えるのが「温度」と「湿度」です。
低温・低湿度の環境はウイルスが生存するのに最適とされており、
気温が低く乾燥した冬の季節には、インフルエンザウイルスが流行しやすくなります。
●感染の経路を知っておこう
ウイルスの体内侵入経路として知られているのは、
「空気感染」「飛沫感染」「接触感染」「経口感染」の4つです。
耳にしたことがあるかと思いますが、ここで改めて詳しく説明しておきましょう。
・空気感染 → くしゃみや咳によって体外に飛び出し、拡散したウイルスを他の人が吸い込むことによる感染
・飛沫感染 → ウイルスが咳やくしゃみの飛沫に包まれて空気中に飛び出し、それを吸い込むことによる感染。飛沫の届く範囲はおよそ1~2m
・接触感染 → 感染者の皮膚や粘膜に触れたり、ウイルスが付着したものに触れた手で鼻や口、目などに触れることで感染すること
・経口感染 → ウイルスが付いた食べ物や飲み物を口にして感染すること
●感染を防ぐためのひと工夫
・加湿器の導入
ウイルスの増殖を抑える環境づくりに有効なのが、加湿器の導入です。乾燥する季節でも、部屋の湿度は加湿器を活用して40~60%に保つようにしましょう。
・「うがい」「手洗い」「マスク」などの基本対策
コロナ禍ではインフルエンザウイルスの感染が大幅に減ったという報告があります。これは、手洗いやマスクなど、感染を防ぐ基本的な対策が徹底されていたことも一因だったようです。